概要

ゾーンによって仮想マシンを作成する時間に差異があるように感じるが、実際のところいったいどうなの?ということで、東日本リージョン1から2ゾーン、東日本リージョン2から2ゾーン を選んで仮想マシン作成にかかる時間を計測してみます。

条件

計測対象

  • 東日本リージョン1: newton, radian
  • 東日本リージョン2: candela, kelvin

作成する仮想マシン

  • スペック:standard.M8
  • ディスクサイズ:8GB(デフォルト)

計測方法

計測対象のゾーンに対し、1時間毎に1分おきに1台ずつ5台を作成し、24時間計測する
terraformで仮想マシンを作成し、time コマンドで 実行時間を計測する

結果

ゾーン別平均作成時間

ゾーンごとの作成時間の平均値を示します。

newtonradiancandelakelvin
Ave.01:1401:1200:3400:21

東日本リージョン1の newton, radian はあまり差異がありませんでした。
東日本リージョン2は、kelvin が candela に比べて早い結果となりました。

時間ごとの分布

実行時間帯ごとの平均作成時間を示します。

newton は 2:00~7:00 の夜間・早朝の時間帯に若干時間がかかっているように見えますが、各ゾーンに共通した実行時間帯による有意な差異は認められませんでした。

最大/最小作成時間

ゾーンごとの最大の作成時間と最小の作成時間です。

作成にかかる時間には、25秒~45秒くらいの幅がありそうです。

作成時間の分布

ゾーンごとに、仮想マシン作成にかかった時間の分布を示します。

どのゾーンも、仮装マシン作成にかかる時間には幅があるものの、早く作成が終わるケースの方が多いようです。

総評

東日本リージョン1はnewton, radian とも 1分~2分、東日本リージョン2は candela で30秒~1分程度の作成時間という結果でしたので、東日本リージョン2は東日本リージョン1の半分程度の速度で仮装マシンの作成が完了すると言えそうです。
また、kelvin は candela よりもさらに早い結果となりました。kelvin は 2019/03/04 現在最新のゾーンのため、単純に「新しいから早い」と考えることもできますが、 公式サイトで「サーバーとストレージ機器を刷新し、仮想マシンの処理性能が約10%向上」とうたわれているので、ハードウェア的な違いによって差が生じているのかもしれません。

※ 一番成績の良かった kelvin ですが、2019/03/04 現在、新規作成停止状態だそうで・・・残念 😭
せっかく性能のよいゾーンのようですので、はやく活用できるようになるといいですね♪